今年の3月11日のその時を、
私は、ブログメンバーでもある分かち合いスタッフと過ごしました。
これからの「分かち合いの会」のことを、仲間とたくさんたくさん話し合いました。
大切な人を喪って、
「こんな感情が、この世に存在するんだ…」と、愕然としたことを覚えています。
全身から沸き起こる絶望と空虚感、やるせ無さと自責。
「あの時……していれば」という、後悔。
眠れないこと、食べられないこと、泣けないこと。
何をするのも億劫で、体はフラフラで、
友人知人が慰めてくれても、かえって傷付いてしまったり。
近しい存在の人とは、お互いを責め合うことしかできなかったり。
何よりも辛かったのは、事実でした。
亡くなった人とは、もう二度と会えない。
会話をすることも、触れることもできない。
その当たり前の理を、到底受け入れることなどできませんでした。
大切な人との死別を経験して、私はとにかくボロボロでした。
自分のことなんか、どうでもいい…。
本当に、何もかもがどうでもよかったんです。
死別当時、私の周りには
大切な人と死に別れた経験のある人も少なく
誰にも本音を言えないまま、弱音を吐けないまま
四年近くを過ごしました。
そして現在、
私が「分かち合いの会」に参加するようになって、一年半が経ちます。
これまでにたくさんの方と出逢いました。
「大切な人と死に別れた」
共通点はただそれだけなのに
私には、「分かち合いの会」での出逢いが救いでした。
相手の話を聴いて、自分の話を聴いてもらって
お互い響き合って、分かち合って、
それだけで私はとても救われました。
たった一度しかお逢いしていない方でも、
忘れることなどできません。
「どうしているかなぁ…」と、気に掛かることもあります。
「分かち合いの会」への参加者が増えることは
それだけ死別の悲しみに苦しんでいる人がいるということ。
本来は、喜ぶべきではないのかもしれません。
それでも私は、「出逢い」を願わずにいられません。
参加者皆で、想いを分かち合えた経験があるからです。
一人でもがき苦しむより、私はうんと楽になったからです。
(オレンジ)
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次回「分かち合いの会」のお知らせ
◆3月17日(土) 17時~19時30分
*第3土曜日の集まりは、若い世代(主に20~30代)で死別された方を対象としています。
◆会場/NPO法人生と死を考える会 事務局(東京都新宿区)
◆参加費/一般1,000円 会員500円
※会場などの詳細は、HPをご覧ください。
http://www.seitosi.org/
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