先日、1年振りに地元へ帰りました。
大切な人が最期を迎えた病院の前も通りました。
建物はすっかり新しくなっていて、
あの茶色い古くさいひび割れた病棟は面影もありませんでした。
思えば入院していた頃から改装工事をしていたのだから
あれから6年も経てば様変わりして当然です。
当時の私の職場から、走って3分のその病院を選んだのは私。
朝も昼も夜も少しでも永く大切な人と過ごすためでした。
無理矢理に引っ張って検査へ行ったあの日、
手術直後の「痛い、痛い!」と叫ぶ声を耳にしながら、何もできず弟と無言で帰宅したあの日、
手術以来初めて食欲が出て、「すいみつが食べたい」というワガママに
大切な人が最期を迎えた病院の前も通りました。
建物はすっかり新しくなっていて、
あの茶色い古くさいひび割れた病棟は面影もありませんでした。
思えば入院していた頃から改装工事をしていたのだから
あれから6年も経てば様変わりして当然です。
当時の私の職場から、走って3分のその病院を選んだのは私。
朝も昼も夜も少しでも永く大切な人と過ごすためでした。
無理矢理に引っ張って検査へ行ったあの日、
手術直後の「痛い、痛い!」と叫ぶ声を耳にしながら、何もできず弟と無言で帰宅したあの日、
手術以来初めて食欲が出て、「すいみつが食べたい」というワガママに
胸をはずませ走ってデパートまで買いに行ったあの日。
泣きながら笑いながら様々な想いを抱えて
朝も昼も夜も毎日まいにちくぐったあの玄関は、もう見る影もありませんでした。
一度は元気になった大切な人が、「リハビリ」と称してぐるぐる散歩していたあの階段も廊下も
泣きながら笑いながら様々な想いを抱えて
朝も昼も夜も毎日まいにちくぐったあの玄関は、もう見る影もありませんでした。
一度は元気になった大切な人が、「リハビリ」と称してぐるぐる散歩していたあの階段も廊下も
向かいの病棟の患者さんと笑顔で手を振り合った窓も
2人で相談しながら仲良く買い物に行った売店も
本当に全部なくなっちゃったんだなーと、痛いほど実感しました。
病院がきれいになることはとても良いことです。
以前の建物よりも機能的になったのでしょう。
けれどあの茶色い古くさいひび割れた建物は
私と大切な人が過ごした最期の場所なのです。
新しい病棟を仰ぎ見て、何だか寂しくて哀しくて少しだけ泣いてしまいました。
死別から時間が経過し、
大切な人との思い出もこうして少しずつ変化していくのでしょう。
受け入れる準備は、まだできていないのだけれど。
2人で相談しながら仲良く買い物に行った売店も
本当に全部なくなっちゃったんだなーと、痛いほど実感しました。
病院がきれいになることはとても良いことです。
以前の建物よりも機能的になったのでしょう。
けれどあの茶色い古くさいひび割れた建物は
私と大切な人が過ごした最期の場所なのです。
新しい病棟を仰ぎ見て、何だか寂しくて哀しくて少しだけ泣いてしまいました。
死別から時間が経過し、
大切な人との思い出もこうして少しずつ変化していくのでしょう。
受け入れる準備は、まだできていないのだけれど。
(オレンジ)
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「分かち合いの会」のお知らせ
◆11月9日(金) 14時~17時
*第2金曜日の集まりは、主にお子さんを亡くされた方の集まりです。
*第2金曜日の集まりは、主にお子さんを亡くされた方の集まりです。
◆11月17日(土) 17時~19時30分
*第3土曜日の集まりは、大切な人を亡くされた若い世代(主に20代30代)の方の集まりです。
*第3土曜日の集まりは、大切な人を亡くされた若い世代(主に20代30代)の方の集まりです。
◆12月1日(土) 14時~17時
*第1土曜日の集まりは、大切な人を自死により亡くされた方の集まりです。
*第1土曜日の集まりは、大切な人を自死により亡くされた方の集まりです。
◆会場/NPO法人生と死を考える会 事務局(東京都新宿区) JR信濃町徒歩1分
◆参加費/一般1,000円 会員500円