この春、京都・宇治の平等院鳳凰堂の平成の大修繕がほぼ終わり、公開が始まっていたので行ってきました。
本堂(鳳凰堂中堂母屋)の長押の上には52体もの雲中供養菩薩像が懸け並べられています。
飛雲に乗った菩薩様たちです。
亡くなる人を迎えに来てくれるのです。
今は1000年もたちすっかり色あせてしまい、すっかり渋い菩薩さまになっていますが、院内のミュージアムではCG再現された制作当時の色彩のままの菩薩像が見れるようになっています。
白い雲に乗った色とりどりで鮮やかな菩薩様たちが楽器を演奏し、舞い、合掌し、にぎやかにお迎えに来て、また天上へとにぎにぎしく導いていってくださる様が浮き彫りになっています。
当時、1052年は仏教でいう末法初年、世が乱れ、死がとても恐れられており、平等院は理想のあの世を想い作られたそうです。
私は今まで、人があの世に召されるときは、何となく、静かに上っていくイメージがあったのですが、これなら、亡くなったあの子も天上へあがる時に怖くなく、楽しく上っていけたのではないかなぁ、と思いました。
(仏教的にはもっと深いものがあるのかもしれませんが、私は仏教に詳しくないので、
観光知識として仕入れたもので、書いております。ご了承ください。)
(空色)