この世とあの世を結ぶ風

お久しぶりです 

 

今日は最近見つけたステキな詩を共有したいと思います。



『言葉にならない「詩」は、私たちの心の深みに、

 

そして日々の生活のいたるところにひそんでいる。

 

詩は私たちの意識に風穴を開けてくれる。そこに

 

吹く風は、この世とあの世をむすぶ風かもしれない。』

 

(谷川俊太郎、2002)



この世とあの世をむすぶ風、本当にごくごく僅かですが

感じたことがあります。

 

私の場合、それは亡くなった母が送ってくれる風。

 

変な話ですが、意識がない状態で病院に横たわっている母から

電車に乗っている私に向かって突然「青ちゃん」

(実際は青ちゃんじゃないけれど)と呼ばれたことがありました。

ものすごくリアルな声で、はっと横を向いたほど。

今でもその声はありありと心に描くことができます。

 

ひょっとしたら、ただの空耳だったかも。

でも大切にしたい、心の録音テープです。

 

夜が深くなるこの季節、この世とあの世の距離も、少し近くなるような

気がしています 

 

(青)