会いたい

子供の頃、「母」の存在は絶対でした。


どんな時でも、何があっても、一番の味方であり、理解者であり、母の暖かく大きな優しさに、いつも守られていた気がします。



やがて、進学したり就職したりすると、自分の新しい世界に夢中になり、母を悲しませたり、傷つけた事もありました。


勝手ですね。本当に。


母が亡くなって5年。


年を追う事に、会いたさが募る様な気がします。


今だからこそ、女同士、いろんな話が出来たのに。


「ひどい事を沢山言ってごめんね。」って謝りたかったのに。


最期にちゃんと「ありがとう」って伝えたかったのに。


聞きたい事も沢山あったのに。


無理な事だと分かっていても‥


それでも、


やっぱり、


会いたい。


会いたい。


(赤)