大きな古時計

4月になると、学校や職場では新しい仲間が増える時期かもしれませんね。


僕は、4月から新しい環境・土地に引っ越しをしました。


引っ越しをすると、家の中から、過去の思い出がたくさん出てきますね。


今回は長年住んでいた家からの引っ越しだったので、自分自身、置いておいたことすら忘れていた物も出てきました。


そして、10代の頃の写真や思い出の品が出てきた時には、つい笑みがこぼれたり、あの時はバカしてたな~なんて思ったり。


僕は故人の形見として、その人が使っていたタンスをとっています(亡くなってからかれこれ10年経つのですが・・・)。

もちろん、今回もそのタンスを引っ越し先にも運んでもらいました。


でも、残念なことになぜかそのタンスは引っ越しをする度に傷ついてしまいます。


前回、引っ越しをした際、運搬の業者の不手際で天板に穴があいてしまいました。

そして、その修理もきちんとしてもらえず、今回の引っ越しでも、前回の修理が適切にされていなかったことが原因で、また天板が壊れてしまいました。

 

もちろん、業者にとっては、「ただのタンス」でしかない。でも、自分にとってはただのタンスではない・・・。

 

なので、壊れた時に業者から「新しいものに買い替えさせて頂きます」と言われたり、修理をしたといっても、きちんと修理をしてもらえなかった「タンス」を見ると、とてもつらい気持ちになります。


なにか、その故人が傷つたいようで、悲しんでいるようで・・・。


それでも、その長年使った古びたタンスは、僕にとってはそばに置いておきたい大切な思い出の品です。

 

ふと、幼い時に歌った「大きな古時計」を思い出した4月でした。


(緑)