自分の悲しみを悲しむ

夏がやってきました。夏と言えばひまわり。

朝の連続テレビもひまわりですね・・・強引な展開。汗(^_^;)。

今週のとある場面を見ていて、ぐっときました。

 

それは主役の祖母が主役の友人に話をするシーン。

二人とも東京で空襲を受けて、主役のいる安曇野に戻ってきています。

 

東京で大変な目にあったね、と声をかけられた友人はこういいます。

「私はたいしたことない。もっと大変な目にあった人がいるのだから。」

 

おばあさんはこんな言葉をかけます。

「それは違う。あなたはつらい目にあったし悲しい思いをした。

それは本当に大変だった。あなたはあなたの悲しみを悲しんでいいの。」

 

思い返せば大切な人を亡くしたとき、、私は、まだましなんだから

がんばらくちゃと思う自分と、一番不幸だと思う自分との間で

行ったり来たりしていたような気がします。

 

それは震災でも起きていて、

「被災地の人たちに比べたら、●●はたいしたことない」

そうやって日本全体がつながろうとがんばっているかもしれない。

 

でも大切なことは本当はシンプルで、ただただ自分の悲しみを悲しむ、

でいいんですよね。それが自分を大切にすることなのかもしれない。

 

そして相手にも同じことを許すこと。

私は身近な人にそれを許せませんでした。

自分と同じように悲しむことを強いていた。

 

とても難しいことだけど、つながりはそこから始まってくるような気がして、

分かち合いもそんな場所なんじゃないかな・・・、

そんなことをつらつら思った朝でした。

 

(青)