2011年

7月

29日

銀河鉄道の夜

先日サイコドラマというワークショップに参加しました

私が体験したのは自分の印象に残った映画の一場面を演じる「思い出シアター」

 

記憶に浮かび上がってきたのは、昔家族で見に行った

銀河鉄道の夜。登場人物がなぜか猫なのですが、群青を基調とした

幻想的で美しいアニメ映画でした。

子ども心に、もの哀しさと怖さを少し感じたのを覚えています。

 

私が選んだ場面は、銀河鉄道で旅してきたカンパネルラとジョバンニが

別れてしまう場面です。2人きりになってもずっと一緒に旅していこうと言う

ジョバンニを残し、カンパネルラが突然いなくなってしまいます。

カンパネルラは逝ってしまう。

 

ジョバンニには理解できず、声を振り絞って叫びます。

「カンパネルラーーッ!!!!!」

 

この場面を演じたとき、「あぁこれだ」という思いと一緒に

涙があふれ出してきました。大切な人と病室で別れた場面。

そっと封印して、家族も自分も誰も触れなかった記憶。

 

演じ終えてみると、ジョバンニと共に体験した銀河鉄道の旅路=

生から死への旅と別れは、子どもの頃とはまた違ったように感じられました。

もの哀しさは変わりませんが、怖さが不思議とないのです。そして何か

解放されたような気がしました。

 

この映画を一緒に見ていた頃、家族が全員いたあの頃に戻りたいと願いつつも、

子ども時代の私に向かって今言いたいのは、「怖くはないし、大丈夫だ」ということ。

絶叫していた自分に向かって言いたいのは、「恥ずかしくないし、それでいい」ということ。

 

不思議な体験でした(青)