生きることを諦めない

大切な人を喪ってから五年経ち、
私はようやく「生き延びよう」と決意できたように思います。


どんなに格好悪くたって、
這いずり回って「生き抜こう」「生きたい」と、強く考えるようになりました。


胸がズタズタにえぐれるような後悔、
「もしあの時…」「…だとしたら」という、有り得ない祈りは
今も決して消えることはありません。
自分を責める気持ちは、この先も消えそうにありません。
誰が赦そうが、決して自分が赦さないのだろう、そう断言できます。


忘れる強さを持たない私は、
おそらくこのドロドロの想いを抱えたまま、一生涯過ごすのでしょう。

古傷のかさぶたを掻きむしりながら、やり過ごして生きていくのでしょう。


けれど、どんなにみっともなくても、「生きたい」と願えるようになりました。


大切な人の「死」ばかりを考えていた私が
自分自身の「生」を信じられるようになりました。


ここまでの時間は決して短くはありませんでしたが
あんなに息苦しかった呼吸が、少しずつ楽になっています。

大切な人との「死」をきっかけに

すっかり投げ出していた自分自身の「生」が、ゆっくりと近付いてきたようです。

 


生きることを諦めたくはない。今は強く、そう思います。

 

 

(オレンジ)

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「分かち合いの会」のお知らせ

◆3月20日(火) 18時30分~20時30分
 *第3火曜日の集まりは、さまざまな体験の方の集まりです。

  祝日でも開催します。


◆3月24日(土) 14時~17時
 *第4土曜日の集まりは、さまざまな体験の方の集まりです。

 

◆会場/NPO法人生と死を考える会 事務局(東京都新宿区)
◆参加費/一般1,000円 会員500円
※会場などの詳細は、HPをご覧ください。
http://www.seitosi.org/

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