2012年

12月

01日

葉書

こんにちは、オレンジです。


街はどこもかしこもクリスマスに年末モ―ドですね。
行き交う人は忙しそうで、でもその忙しさを楽しんでいるようで

この時期特有の雰囲気を感じます。


日々寒くなってもいますが、皆さんお変わりないでしょうか。



この季節になると、喪中葉書のことを思い出します。


私の大切な人が亡くなったのは、今から6年前の9月末のことでした。

お葬式が終わって間もなく「あぁ、そうだ。喪中葉書出さなきゃ………」と、重だるい頭で考えました。


経済的な事情から形だけしか行うことができなかった葬儀。

呼べる人数も限られていたため
亡くなった事実はほぼ親族にしか知らせていない状況でした。


喪中葉書を通じて、お世話になった方や知らせるべき方へ連絡する必要があったのです。



けれど死別直後の私は頭も身体も鉛のように重く、何をするにも億劫でした。


全身の気力を振り絞りながら

すごくすごく時間を掛けて、ようやく葉書の片面を作成しました。

 


次は宛名です。
何よりもキツかったのは、亡き人の手帳を開かなければならないことでした。


宛先を確認するためとはいえ
自分以外の手帳を開くことには抵抗があります。


そこには、亡くなった人の苦悩が記されていました。

パラパラとページを繰っただけで目に焼き付き、苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。


 

休みながら、少しずつ少しずつ作業をして
ようやく宛名の印字が終了したのは、その年の暮れ。
もう、22日でした。



達成感など微塵もなく
「どうしてこんな時期に…」という、自分への苛立ちしかありません。



私がまだ小さな子どもだった頃、亡くなった人が言っていたセリフを思い出しました。


「あの家は香典返しも喪中葉書も何もない。何の音沙汰もない。
何て非常識な家だろう」。


まっすぐだった故人には、先方が許せなかったのでしょう。



あぁ、けれど、お母さん。
あなたの娘こそ非常識な人間です。
ごめんなさいごめんなさい、恥を掻かせてごめんなさい。



何度も何度も謝りました。


謝ったけれど
私はとうとう、1枚の葉書もポストへは投函しませんでした。できませんでした。


 

 

今年も、我が家には喪中葉書が届き始めています。


故人の死を悼むのはもちろんですが
葉書が手元に届くまでの経緯を、ご遺族の想いを想像すると
何だかそれだけで、私は胸がいっぱいになってしまうのです。



(オレンジ)

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「分かち合いの会」のお知らせ


◆12月14日(金) 14時~17時
 *第2金曜日の集まりは、主にお子さんを亡くされた方の集まりです。
 
◆12月15日(土) 17時~19時30分
 *第3土曜日の集まりは、大切な人を亡くされた若い世代(主に20代30代)の方の集まりです。

◆12月18日(火) 18時30分~20時30分
 *第3火曜日の集まりは、様々な体験の方の集まりです。

◆12月22日(土) 14時~17時
 *第4土曜日の集まりは、様々な体験の方の集まりです。
 
◆1月5日(土) 14時~17時
 *第1土曜日の集まりは、大切な人を自死により亡くされた方の集まりです。
 

◆会場/NPO法人生と死を考える会 事務局(東京都新宿区) JR信濃町徒歩1分
◆参加費/一般1,000円 会員500円

※会場などの詳細は、HPをご覧ください。
http://www.seitosi.org/

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