父からのメッセージ

今日からブログスタッフのお仲間に入れていただく水浅葱(みずあさぎ)です。
どうぞ宜しくお願いいたします。

そろそろ桜の季節が待ち遠しい、柔らかな風を感じる季節になりました。
4月は私の誕生月です。


2010年の冬に父が他界しました。
葬儀の段取り、様々な事務的な手続きに追われ、家族の中心として動いていた私。

「自分が家族を守らなくちゃ!強くならねば!」と言い聞かせていました。

 

あの頃を思い返すと、悲しんでいる時間があまりなかったように思います。
常に緊張していました。

すべてが一段落し、気が抜けそうになった頃に3.11の震災が起こりました。

 

放射能の問題、続く大きな余震、緊張と不安のまじった、なんとも言えない鬱々とした空気が家族全員に漂っていました。

これから自分はどうなってしまうのだろう?
家族をどうやって守ったらいいのだろう?
地震や放射能の影響は今後も続くのだろうか?

不安な気持ちを少しでも落ち着けたいと、部屋の整理を始めたそのとき
書類の束の間から、ハラリと落ちてきた一枚のカード。

父からのバースデーカード
父からのバースデーカード

まだ元気に外を歩けた頃、縁遠い私の縁結びと招福を願い、遠く伊勢神宮までお参りに行った父が、お土産と一緒に渡してくれたメッセージでした。

 

ずるい!誕生日直前のこの季節にそれはない!!
今まで我慢していた目玉の防波堤がいっきに崩れた瞬間でした。

でも、ひとしきり泣いたあと、不思議に肩の力が抜けたのを覚えています。
癖のある懐かしい父の文字。
なんともへなちょこな手描きの招きネコ。

 

しかも何年時間が経っても対応可能とでも言いたいかのように「?」歳バージョンになっているではありませんか。

たぶん本人は娘が何歳になったのかわからず、「?」でお茶を濁したのだと思います(笑)

 

父の娘に生まれたことを誇りに思っています。
だから、しんどい事があっても、「あはは」と笑顔で生きていたい。
頑張る必要も、我慢する必要もなく、ありのままで。
そのまんま、ダメな自分も、かなしみも、辛いのも受け止めてありのままで生きてゆく。

遠くでこっそり見守ってくれている父が「福よこい!」と祈ってくれているのですから。
今のところご利益はまったくありませんが、いつか福が来ると信じて。

水浅葱

水浅葱おススメ・今日も良い日にしてくれる一曲

One Love! One Heart!
Let's get together and feel all right.