オレンジです、こんにちは。
以前「亡くなってからもできること」という記事でも触れました、箸置き集め。
天国でおいしいご飯を食べられるように、との想いから
死別した大切な人のために集め始めたものの
6年経った今では、私自身の趣味の一つになっています。
食器屋さん雑貨屋さんを見掛けると
足を止めて箸置きを探さずにはいられません、
中には値段の高い商品もありますが
今は100~500円ほどで購入できるかわいい箸置きがたくさん。
特に、外国人観光客の方が利用する和小物のお土産屋さんは
ちょっと変わった安くてかわいい箸置きがいっぱいでわくわくします。
亡くなった人が好きそうな、喜びそうなモチーフを
あれこれと想像しながら選びます。
その時間が、私にとっては楽しいのです。
元気だった頃の笑顔が自然と思い出されます。
もちろん単なる自己満足に過ぎませんが。
「お給料が出たら一つ買う」と決めて、毎月少しずつ少しずつ買い集めてきました。
集め始めて6年、現在ではかなりの数になっています。
私はいつまで箸置きを集め続けるのだろう。
そろそろ引き際なのでは。
個人で所有するには多過ぎるそれらを前に
死別からの時間経過を痛いほど思い知らされます。
「もういい加減買い集めるのを止めようか…」
悩んだりもしましたが
買い集めるペースを緩めつつ、もう少しもう少しだけ続けようと思います。
だって箸置きを選ぶ時は、故人の喜ぶ顔が自然と思い浮かぶんです。
死別間際のくしゃくしゃに歪んだ顔に、謝っても謝りきれなかった私は
「箸置き選び」という何とも幸せな時間に、今はまだ縋っていたいのです。
(オレンジ)