病者の祈り

空色です。

今日はニューヨークのリハビリテーション病院の

壁に掲げられている作者不明の詩をご紹介します。

娘の通っている教会の信者のお医者様に教えて

いただきました。

 

 

A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED

 

I asked God for strength, that I might achieve

  I was made weak, that I might learn humbly to obey...

 

I asked for health, that I might do greater things

  I was given infirmity, that I might do better things...

 

I asked for riches, that I might be happy

  I was given poverty, that I might be wise...

 

I asked for power, that I might have the praise of men

 I was given weakness, that I might feel the need of God...

 

I asked for all things, that I might enjoy life

  I was given life, that I might enjoy all things...

 

I got nothing that I asked for -- but everything I had hoped for

 

Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.

 

 I am among all men, most richly blessed!

 

                                                      Author unknown  

  This creed is hung on a wall at a waiting room of Institute of Rehabilitation

      Medicine, 400 East 34th Street NYC     

 

病者の祈り … 苦難を負う人々の信条

 

大事を成しとげられる強さを与えてほしいと神に求めたのに、

慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。

より偉大なことができるようにと健康を求めたのに、

より良き事ができるようにと病弱を与えられた。

幸せに過ごせるようにと資産を求めたのに、

賢明であるようにと貧困を授かった。

世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに、

神の御手を感じることができるようにと弱さを授かった。

人生を楽しく過ごせるあらゆるものを求めたのに、

どんなささいなことにも喜べる人生を授かった。

求めたものは何一つとして与えられなかったが、

願いはすべて聞き届けられた。

口で祈る私自身の願いとは全く別に、

心の中の祈りの言葉は御胸に届き叶えられた。

私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ。

 
(作者不明)       

(国立国際医療研究センター国府台病院 救急部長 朝日茂樹先生の訳)       

 

この詩を初めて聞いた時、正直なところ受け入れ難いものがあった。  

私は人生にそんなにたくさんの物を求めたつもりはなかった。

でも、最愛の息子を亡くしてしまった。

神様 なぜですか? なぜ息子を? と何度問うただろう。

神は私に何を授けてくださったのだろう。

何をしろとおっしゃっているのだろう。

 

このブログでもお知らせした「追悼のつどい・メモリアルサービス」が

先日行われました。

親友であった従兄の死をきっかけに出版社を立ち上げた夏葉社の島田氏。

教育者として子供たちに「見えないものの大切さ」を問い続け、

息子さんの死をどんなにか深く悲しんでも絶望はしないようにと、

歳月を経て、神の御心を感じられた田中先生、

お二方のお話は、大変心にしみいるものでした。

そして田中先生のお話の中に、そして祈りを聞きながら

この「病者の祈り」を思いおこしていました。

 

私はクリスチャンでも仏教徒でもないけれども、

神様はいると思っています。

息子の死を、自らの生きる意味を

一生 神に問い続けるのだろうな、と思っています。

 

 

冒頭の写真は、ちょうど7年前の今日、息子と一緒に見た京都の紅葉です

(空色)

 

メモリアルサービスの詳しい報告は1月末発行の会報をお待ちください。