たんぽぽのわたげ

たんぽぽのわたげ

冷たい雨が降る3月。

2月から、体調不良や、トラブル続きで、かなり落ち込みました。

気持ちに余裕がまったくなく、「ほんとに参ったなぁ…」と思いながら、ふーっと息をついて空をあおぎ見たりしています。
なんだか、神様に試されてるなぁ…このごろ(笑)

本当に煮詰まってしまったとき、私はふらりと旅にでることにしています。

いったん問題と距離を置き、遠くからものごとを眺めることで、新しい視点が見えてくるからです。

30代の頃、ひと月ほどイギリスの田舎町を旅して歩きました。

1時間に1本しか来ない電車を待つ駅で、ひとりベンチに座っていると、空にたくさんのたんぽぽのわたげが飛んでいることに気づきました。

 

日本ではあり得ないほどのわたげが、空中にふわり、ふわりと浮遊しています。
手のひらを空に向けると、ふわりと着地するわたげ。

息を吹きかけ、また空へと返しました。

私もこのたんぽぽと一緒かもしれない。
着地する場所(居場所)を探すために、今自由に飛び回っているんだ。

そんなふうに感じていた30代の春です。

 

車窓から眺めた、森に群生する紫色のムスカリの花や、ぴょんぴょん跳ねる茶色い野うさぎたち。

そのひとつひとつは、とてもちっぽけなものですが、役目を精一杯果たしながら生きている。

厳しい冬は必ず終わり、春は必ず巡ってくるのだと自然が教えてくれていました。

 

3月は別名
ゆめみづき(夢見月)

夢を形にかえてくための準備期間。


そろそろ旅に出てみようか。

次の一歩を踏み出す勇気をもらうため。

 

水浅葱

水浅葱おススメ・今日も良い日にしてくれる一曲

『瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい』

 

レミオロメン 3月9日 より