「人は一人でいると悪い事しか考えないかもしれないけれど、やっぱり周りに人がいっぱいいれば、感謝の気持ちも生まれるし、考え方も前向きに、心もすすんでいく。」
と誰かが、テレビで言っていたのを
死別まもなかった当時の私は、必死に書き留めたのを思い出しました。
当時は、自分の死別の辛さや悲しさを友人、知人にも言えませんでした。
話したところで、大切な人との死別を経験した事のない人には、分かってはもらえない、というあきらめの気持ちと、本当は分かって欲しい、というジレンマで、心の中はズタズタ、ボロボロでした。
慰めの言葉にかえって傷ついて、人間関係がギクシャクする事もしばしば。
そんな私が、藁をも掴む思いで、辿り着いたのが、ここの「分かち合いの会」でした。
大切な人を喪って、悲しいのは、自分一人ではないのだという安心感。
この安心して話せる場所、という事が何よりもありがたかった。
あれから時は過ぎて、抱えきれない荷物を降ろせる場所を知ったおかげで、抱えきれない荷物も、抱えられるようにかたちを変え、今ではあれだけ重たく苦しかった心が、少しだけ軽くなった事に感謝です。
(赤)