2014年

2月

28日

誕生日に

今日は息子の誕生日です。

9年前の今日、予定日よりも3週間早く生まれました。

逆子だったので、早めに帝王切開の予約をしていましたが

手術予定日よりも4日早く陣痛が来てしまいました。

お姉ちゃんの幼稚園の学芸会の翌日でしたので学芸会まで

お腹から出ないで待っていてくれて、お姉ちゃん思いの

いい弟だね、と皆で言っていたものです。

緊急手術だったので、主人も母も義母も間に合いませんでした。

生まれたばかりの息子に最初に会ったのは娘でした。

そして、付き添ってくれた友人も、身内じゃないのに、と恐縮しながらも分娩室で息子に会ってくれて、生まれたての赤ちゃんに会うなんてめったにない、孫みたい!?と感動してくれました。

手術予定日は大雪でしたので、本当に周りのことを考えて生まれてきてくれた子でした。

そんなこんなを、「君が生まれてきた時はね・・・」と話してあげる相手はもういません。

生きていたら、笑い話として皆でよく話題にしただろうに、いなくなってしまったら、こんな

エピソードを語るチャンスもありません。

数少ない息子との思い出を語る場を与えて下ったことに感謝いたします。

 

一昨日、トイ××スに息子の誕生日プレゼントを買いに行きました。

3年生の男の子はどんなものが好きなのでしょう?さっぱりわかりません。

店の中をぐるぐる何度もまわり、何とかONE PIECEのプラモデルを買いました。

一緒に選びたかった。

生きてる時にもっと連れてきてあげれば良かった。

色々な思いが頭を駆け巡ります。

このプラモデルは、しばらくしたら娘が組み立てるそうです。

生きていたら、きっと一緒に作ったことと思います。喧嘩しながらだろうけど。

詩人の高階杞一さんの詩です

 

 

「ジョーシン、バンバン、ダイエー」

 

ジョーシン、バンバン、ダイエー

というのがこどもの口癖だった

 

(中略)

 

バンバンはおもちゃの専門店

ジョーシンは大型家電販売店

ダイエーはスーパー

それぞれにおもちゃを並べたコーナーがある

ミニカーが大好きで

どこに行ってもまずそれの置いてある場所へ行く

 

(中略)

 

ジョーシン、バンバン、ダイエー

 

その口癖を思い出しながら

ぼくは

もう誰の目にも見えなくなったこどもを連れて

時折

ジョーシン、バンバン、ダイエーに行く

こどもはすぐにミニカーの方にかけていく

どれがいい?

聞きながら くるまを選び

レジに持っていく

店員には

こどもが家で待っている

みたいな顔をして

 

(詩集「早く家へ帰りたい」高階杞一 夏葉社 より)

 

高階さんの息子さんは4歳で亡くなりました。

うちは2歳でした。電車と動物が大好きでした。

この詩を思い出し、プレゼントは電車の方がよかったかな、とちょっぴり思ったりしました。

 「どれがいい?」

聞いても 私に息子の声は聞こえませんでした。

でも、つい先ほど、このブログを打っている時、玄関のチャイムがなりました。

玄関を開けたけれど、誰もいません。

息子の合図かな、

そう思いました。

 

空色